瓢箪鯰的な男の雑記帳

心にうつりゆくよしなしごとを そこはかとなく書きつくる そんな雑記帳

ニヒリズム的ななんとかかんとか

前の中書王・九条大政大臣・花園左大臣、みな、族絶えむことを願い給へり。染殿大臣も、「子孫おはせぬぞよく侍る。末のおくれ給へるは、わろき事なり」とぞ、世継の翁の物語には言へる。聖徳太子の、御墓をかねて築かせ給ひける時も、「こゝを切れ。かしこ…

久しぶりに読んだ本のお話

「其処に行くと死んでしまった人間というものは大したものだ。何故、ああはっきりとしっかりとして来るのだろう。まさに人間の形をしているよ。してみると、生きている人間とは、人間になりつつある一種の動物かな。」 ー小林秀雄『無常ということ』****…

体系としての経済学と方法論としての統計学②

「私は比較級や最上級のことばを用いたり、思弁的な議論をするかわりに、自分の言わんとするところを数(number)重量(weight)尺度(measure)を用いて表現する」 ウィリアム・ペティ(1623-1687)**************************…

体系としての経済学と方法論としての統計学①

第6問:物理学は公理化できるか(『ヒルベルト23の問題』) 困難は分割せよ(ルネ・デカルト)********************************Twitter上で何気ないやりとりから、学生時代にこんな本を読んだのを思い出したので ちょっと…

新・シルクロードを観ながら

国破山河在 城春草木深 (杜甫『春望』)************************** 先日、家の中を片付けていたら 10年少し前に撮りためた「新・シルクロード」が出てきて ちょっと片付けの手を止めて見入ってしまった。 その時妙な感じがした…

ラーメン屋にて

先日外出先で、中途半端な時間をうっちゃるがてら小腹がすいたので、 ラーメン屋の暖簾をくぐった。 食券を買ってそれを差し出してしばらくすると、 ラーメンが「へい!!お待ち!」という掛け声とともに出てきて 私はそれを湯気に隠れるようにすすりはじめ…